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肥満症治療薬「ウゴービ皮下注」のご案内

原尾島クリニックでの治療方針

原尾島クリニックではこのたび、肥満症治療薬「ウゴービ皮下注」を用いた自由診療(自費診療)を開始いたしました。
ウゴービは日本で肥満症に対して保険適応がある唯一のGLP-1製剤です。
ウゴービの有効成分「セマグルチド」は、脳の満腹中枢に作用して自然に食欲を抑え、満腹感を持続させることで、無理のない食事制限と体重管理をサポートします。

ウゴービの作用機序

ウゴービは、私たちの体内に元々存在するホルモン「GLP-1」と同じような働きをします 。
脳の視床下部という部分に働きかけ、満腹感を高めて空腹を感じにくくさせるほか 、高脂肪食などへの欲求を低減させる効果も期待できます 。

ウゴービの効果

1体重の減少

国際的な臨床試験「STEP1試験」では、ウゴービ(2.4mg)を使用した方は、使用していない方と比べて14.9%の体重減少が見られました。
実際に、20週間で平均10.4kgの減量という結果が報告されています。

出典元:novo nordisk社の資料より

2内臓脂肪や腹囲の減少

体重だけでなく、日本人も多数参加した国際的な臨床試験においては、内臓脂肪面積(VFA)の大幅な減少や腹囲(おへその位置)の減少といった効果も確認されており、健康の維持・増進に向けたQOL(生活の質)の向上を目指すことが期待できます。

出典元:novo nordisk社の資料より

出典元:novo nordisk社の資料より

自由診療(自費診療)での処方について

これまで「ウゴービ」は、厚生労働省の定める最適使用推進ガイドラインに基づき、一部の限られた医療機関でのみ使用が認められていましたが、制度の見直しによりすべての医療機関で処方可能となり、当院でも対応が可能となりました。 しかし、保険診療でウゴービを使用する場合、処方できる医療機関は限られていて(大学病院や基幹病院の専門外来など)、処方までに6か月以上の通院と生活習慣指導、栄養指導の受講が求められるといった背景があります。

すぐにでも体重を改善したいと考える方々にとって、
保険診療での治療は現実的に難しいのが現状です。
そこで当院では、適応を満たす方に限り、
自費診療(自由診療)でウゴービを処方する方針と致しました。

対象となる方
(ウゴービの適応)

当院では原則として以下の条件に該当する方を、ウゴービによる治療の対象としています。

  • BMIが30以上の方(高度肥満)
  • BMIが27以上で、高血圧、脂質異常症、肝機能障害などの健康障害を合併している方

※表参照:肥満に関連する健康障害

初回診察時は採血やCTなどを受けていただき、投与適応について判断します。次回採血結果を説明し、投与適応があれば、注射方法の指導を行い、治療が開始となります。

投与量調整について

通常、成人には0.25mgから投与を開始し、週1回皮下注射します。その後は4週間の間隔で、週1回0.5mg、1.0mg、1.7mg及び2.4mgの順に増量し、以降は2.4mgを週1回皮下注射します。

出典元:novo nordisk社の資料より

基本的に毎月の診察が必要で、減量効果を確認しながら適宜mg数を調整します。

  • 糖尿病があれば、糖尿病治療薬を使用して保険適応での治療を行います。
  • 美容目的での処方は行っておりません。
  • BMIが27以下であっても肥満が原因で健康リスクを抱える方の場合には、医師の判断の上でウゴービの処方をすることもあります。

副作用と安全性について

ウゴービの主な副作用には、低血糖、消化器症状、急性膵炎、胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸などがあります。毎月の診察時に確認しながら注意して使用します。

出典元:novo nordisk社の資料より

ウゴービを投与できない方(禁忌)

以下に該当する方は、安全上の理由から投与することができません。

  • 本剤の成分に対し過敏症(アレルギーなど)の既往歴がある方
  • 1型糖尿病の方
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性
  • 妊娠を計画している女性:胎児への影響を避けるため、投与中止後少なくとも2ヶ月間は避妊が必要です(2ヶ月以内に妊娠を予定している場合は投与を中止する必要があります)

初回診察時は採血やCTなどを受けていただき、投与適応について判断します。次回採血結果を説明し、投与適応があれば、注射方法の指導を行い、治療が開始となります。

ウゴービ自費診療(自由診療)の費用(料金案内)

ウゴービは週1回の自己注射で、1か月分ずつの購入となります。当院では、以下の自費価格(税込)でご提供しています。

規格 料金
ウゴービ 0.25mg 16,000円
ウゴービ 0.5mg 28,000円
ウゴービ 1.0mg 40,000円
ウゴービ 1.7mg 48,000円
ウゴービ 2.4mg 60,000円

※当院で処方するウゴービは国内卸から仕入れた正規品です。

自宅での使用・管理について

ウゴービは週1回、決まった曜日にご自身で注射していただくお薬です 。

  • 保管方法

    未使用時は冷蔵庫(2〜8℃)で保管してください 。 使用開始後は、室温または冷蔵庫で保管し、6週間以内に使用してください 。

  • もし注射を忘れたら

    次の予定日まで2日(48時間)以上あればすぐに1回分を投与します 。
    2日未満の場合は、忘れた分は打たず、次の予定日に1回分を投与してください 。

当院の想いと責任

なお当院は、ウゴービのみを適応に沿って処方しており、マンジャロ(チルゼパチド)・リベルサス(セマグルチド経口薬)・SGLT2阻害薬・メトグルコ(メトホルミン)など糖尿病治療薬の肥満目的での使用は行っていません。
これらの薬は、いずれも肥満症に対する適応がなく、本来は糖尿病治療を目的とした医薬品です。 適応外での使用には以下のようなリスクがあります。

  • 副作用時に「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となる可能性がある。
  • 長期使用による予期せぬ健康被害の懸念
  • 医学的根拠が不十分なまま使用されるケースがある

当院では、これらの理由から適応があるウゴービのみを使用し、他の糖尿病治療薬を肥満治療目的で処方することは一切行っておりません。
これは医療機関としての責任と、患者さまの安全性を最優先に考えているためです。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

※「詳しい情報は、製造メーカーの患者さま向け公式サイトをご覧ください。