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原尾島クリニックの2023年の内視鏡検査について

2023年度  上部消化管内視鏡検査
検査数344
早期胃癌 2病変
胃腺腫 2病変
進行胃癌 1病変
食道癌 1病変
粘膜下腫瘍 6病変
十二指腸癌 1病変
癌発見率 1.5 %

原尾島クリニックでは2023年上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は344件行われました。

年々増加しており、当院を選んで検査を受けていただいた患者様に感謝申し上げます。

胃癌はもちろんのこと、食道癌や十二指腸癌も発見されています。

バリウム検査では胃を中心にみているので、食道や十二指腸の病変は発見されにくいのがデメリットになります。

胃カメラでは食道や十二指腸の病変も見逃すことはありません。

2022年岡山市の検診での胃癌発見率は0.17%でした。

単純に検診との比較はできませんが、当院での癌の発見率は1.5%(胃癌のみでは0.87%)と高くなっています。

何はともあれ、早期癌で発見することを目標としているので、バリウム検査ではなく、ぜひ胃カメラを受けてほしいです。

2023年度  下部消化管内視鏡検査
検査数 127
ポリープ切除 92病変
良性腺腫 89病変
早期癌 2病変
進行癌 2病変
LST 2病変
粘膜下腫瘍 2病変
虚血性腸炎 5病変
ポリープ切除 42
ポリープ発見率 33.1
癌発見率 3.1
*LST=側方発育型腫瘍(良性・悪性のどちらの可能性もある)

       

原尾島クリニックでは2023年127件の下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)が行われました。

こちらも年々増加しております。

早期癌や進行癌も見つかっており、癌の発見率は3.1%となっております。

ポリープ切除も33.1%の方に行われております。

便潜血陽性の原因となっていなくても、検査をしたことで見つかっているポリープも多数あります。

この表には表せていませんが、憩室炎や憩室出血の止血、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の方など、様々な大腸の疾患の方の検査を行っております。

私としては、大腸カメラができることを当院の特色にしたいと思っております。

なぜなら、大腸カメラをクリニックで行っているところは、胃カメラを行っているところよりも圧倒的に少ないからです。

検査に時間がかかることが多く、ポリープ切除などの内視鏡処置には技術が必要です。

医師だけでは内視鏡処置ができないので、看護師(内視鏡技師)さんの技術や教育も必要です。

検査はできるけど、ポリープは取れないという施設も多くあります。

ポリープをとると出血したりする可能性がありますし、入院などの対応を基幹病院にお願いするのが煩わしいからかと思われます。

医師や看護師(内視鏡技師)の技術がある、場合により入院もできてしまう。

大腸カメラが積極的にクリニックで行われない問題を原尾島クリニックでは全て解決できているのです。