OBESITY

肥満症外来

原尾島クリニックの肥満症外来について

肥満症外来の診察イメージ|原尾島クリニック(岡山市)

原尾島クリニックでは、肥満症治療薬を用いた自由診療(自費診療)を行っています。
使用する薬剤は、ウゴービ(セマグルチド)とゼップバウンド(チルゼパチド)の2種類です。

いずれも日本で肥満症の効能・効果について承認を取得した医薬品であり、医師が患者さまの状態を評価した上で適切な薬剤を選択・処方しています。

原尾島クリニックの肥満症治療方針

治療方針

肥満症は、単なる体重の問題ではなく、高血圧・脂質異常症・耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常等)など、命に関わる健康障害を引き起こす疾患です。
当院では、食事療法・運動療法を継続しても十分な改善が見られない方に対し、薬物療法を組み合わせた専門的な肥満症治療をご提供しています。

使用する治療薬のご案内

当院では以下の2種類の肥満症治療薬を使用しています。各薬剤の詳細・価格は専用ページをご覧ください。

ウゴービ(セマグルチド)

GLP-1受容体作動薬。脳の満腹中枢に働きかけて食欲を自然に抑え、無理のない食事制限と体重管理をサポートします。週1回の皮下注射で使用します。

  • 作用:GLP-1受容体を活性化(シングルアゴニスト)
  • 投与:週1回皮下注射(0.25mg〜2.4mg)
  • 自費価格:16,000〜60,000円(税込/月)

ゼップバウンド(チルゼパチド)

GIP/GLP-1受容体作動薬(デュアルアゴニスト)。GIPとGLP-1の両受容体に作用することで、強力な体重減少効果が期待されます。週1回の皮下注射で使用します。

  • 作用:GIPとGLP-1の両受容体を活性化(デュアルアゴニスト)
  • 投与:週1回皮下注射(2.5mg〜15mg)
  • 自費価格:20,000〜64,000円(税込/月)

マンジャロ(チルゼパチド)をお調べの方へ

マンジャロとゼップバウンドは同一の有効成分(チルゼパチド)を含む薬剤ですが、国内での承認適応が異なります。マンジャロは2型糖尿病の治療薬、ゼップバウンドは肥満症の治療薬としてそれぞれ承認されています。
当院では、肥満症外来においてチルゼパチドを使用する場合、肥満症の適応を取得した「ゼップバウンド」として処方しています。

マンジャロで検索されてお越しの方も、チルゼパチドを用いた肥満症治療についてお気軽にご相談ください。

2剤の詳細比較

ウゴービとゼップバウンドの主な違いを以下の表にまとめました。

ウゴービ ゼップバウンド
有効成分 セマグルチド チルゼパチド
作用機序 GLP-1受容体作動薬
(シングルアゴニスト)
GIP/GLP-1受容体作動薬
(デュアルアゴニスト)
国内肥満症承認 2023年3月 2024年12月
投与方法 週1回皮下注射 週1回皮下注射
用量範囲 0.25mg〜2.4mg 2.5mg〜15mg
主要臨床試験 STEP1試験(68週) SURMOUNT-J試験(72週)
体重減少効果
(プラセボ比)
約−14.9% 約−17.8%(10mg)
約−22.7%(15mg)
自費価格
(月額・税込)
16,000〜60,000円 20,000〜64,000円
製造元 ノボノルディスク イーライリリー

※体重減少効果は臨床試験の結果であり、個人の効果を保証するものではありません。

どちらの薬剤が向いているか

最終的な薬剤の選択は、診察時に医師が患者さまの状態・既往歴・体質などを総合的に評価した上で行います。以下はあくまで一般的な傾向の目安です。

ウゴービが
選択肢となりやすい方

  • GLP-1受容体作動薬での治療実績を重視したい方
  • 国内承認から年数が経過した薬剤の使用を希望する方
  • 消化器症状など副作用の経過を慎重に見ながら段階的に進めたい方
  • ゼップバウンドに比べ低用量から開始できる点を重視する方

ゼップバウンドが
選択肢となりやすい方

  • GIP・GLP-1デュアル作用による高い体重減少効果を期待する方
  • 臨床試験でより大きな減量率が示された薬剤を希望する方
  • ウゴービで十分な効果が得られなかった経緯がある方(医師判断)
  • 脂質代謝改善への追加的な効果も期待したい方

当院では、初回診察時の採血・腹部CT・内臓脂肪評価などの結果をもとに、医師が患者さまにとって最適な薬剤をご提案します。どちらの薬剤が自分に合っているか分からない方も、まずはお気軽にご相談ください。

自由診療(自費診療)での処方について

自費診療での肥満症治療薬処方について

ウゴービ・ゼップバウンドはいずれも肥満症に対する保険適用があります。ただし、保険診療で使用する場合、処方できる医療機関が限られており(大学病院や基幹病院の専門外来など)、処方までに6か月以上の通院と生活習慣指導・栄養指導の受講が求められるといった背景があります。

すぐにでも体重を改善したいと考える方々にとって、
保険診療での治療は現実的に難しいのが現状です。
そこで当院では、適応を満たす方に限り、
自費診療(自由診療)で処方する方針と致しました。

対象となる方
(肥満症外来の適応)

当院では原則として以下の条件に該当する方を、肥満症外来での治療対象としています。

  • BMIが30以上の方(高度肥満)
  • BMIが27以上で、高血圧・脂質異常症・耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常等)などの健康障害を合併している方

初回診察時に採血やCTなどを受けていただき、投与適応について判断します。次回採血結果をご説明し、投与適応があれば、注射方法の指導を行い、治療が開始となります。

肥満症外来の対象となる方(適応基準)

ご注意事項

  • 美容目的での処方は行っておりません。
  • 糖尿病がある場合は、糖尿病治療薬を使用した保険診療での治療を優先します。
  • BMIが27以下であっても肥満が原因で健康リスクを抱える方については、医師の判断の上で処方することもあります。

当院の診療方針

原尾島クリニックの診療方針

当院では、ウゴービ(セマグルチド)とゼップバウンド(チルゼパチド)を、それぞれ国内で肥満症の効能・効果について承認を取得した医薬品として処方しています。
医師が患者さまの状態を評価した上で薬剤を選択し、安全性と有効性を重視した治療を提供しています。

なお、リベルサス(セマグルチド経口薬)・SGLT2阻害薬・メトグルコ(メトホルミン)など、肥満症への承認を持たない薬剤の肥満目的使用については、副作用発生時に「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となる可能性があるほか、長期使用における安全性データが限られているため、当院では積極的にはお勧めしておりません。

また、マンジャロ(チルゼパチド)は同一成分の糖尿病治療薬ですが、肥満症への適応は国内未承認です。チルゼパチドを用いた肥満症治療については、肥満症の適応を取得した「ゼップバウンド」をご案内しています。

当院では、肥満症に対して承認された薬剤のみを適応に沿って使用し、安全で責任ある治療を提供することを方針としています。
患者さまの健康と安全を最優先に考えた上での処方を、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。