ZEPBOUND-MOUNJARO

ゼップバウンド(チルゼパチド)治療|マンジャロとの違い

マンジャロとゼップバウンドの違い

「マンジャロ」と「ゼップバウンド」は、いずれもチルゼパチドを有効成分とする薬剤です。同一の有効成分を含みますが、日本国内では承認された適応(使用目的)が異なります。

マンジャロ(チルゼパチド)

  • 承認適応:2型糖尿病
  • 保険診療での使用が可能(糖尿病治療)
  • 肥満症への適応は国内未承認

ゼップバウンド(チルゼパチド)

  • 承認適応:肥満症
  • 2024年12月に日本で肥満症の効能・効果について承認取得
  • 当院の肥満症外来で処方しているのはこちら

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チルゼパチドを用いた肥満症治療についてご相談ください

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マンジャロ(チルゼパチド)とゼップバウンド(チルゼパチド)は同一の有効成分を含む薬剤ですが、日本国内での承認適応が異なります。マンジャロは2型糖尿病の治療薬、ゼップバウンドは肥満症の治療薬としてそれぞれ承認されています。

当院の肥満症外来では、チルゼパチドを用いた治療において、肥満症の適応を持つ「ゼップバウンド」をご案内しています。薬理作用は同一であり、肥満症治療においてはゼップバウンドが適応に沿った選択肢となります。

チルゼパチドを用いた肥満症治療についてのご質問・ご相談は、お気軽にお問い合わせください。

ゼップバウンド(チルゼパチド)とは

ゼップバウンド(チルゼパチド)自費診療|原尾島クリニック(岡山市)

ゼップバウンドは、チルゼパチドを有効成分とする肥満症治療薬です。2024年12月に日本で肥満症の効能・効果について製造販売承認を取得しました。

週1回の皮下注射で使用し、体重・内臓脂肪の減少を目指します。毎月の診察で減量効果を確認しながら、投与量を調整していきます。

作用機序(GIP/GLP-1受容体作動薬・デュアルアゴニスト)

ゼップバウンドは、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の両受容体に作用する「デュアルアゴニスト」です。
GLP-1受容体への作用で食欲を抑制し、GIP受容体への作用で脂肪代謝などに働きかけることで、体重減少効果を発揮します。ウゴービ(セマグルチド)がGLP-1受容体のみに作用するシングルアゴニストであるのに対し、ゼップバウンドは2つの受容体に同時に作用する点が特徴です。

ゼップバウンドの働き1

出典元:イーライリリー社の資料より

ゼップバウンドの働き2

出典元:イーライリリー社の資料より

ゼップバウンドの効果

体重の減少(SURMOUNT-J試験:国内第III相試験)

国内第III相試験「SURMOUNT-J試験」において、72週間の投与後、ゼップバウンドは以下の体重減少効果を示し、プラセボに対する優越性が検証されています(p<0.001)。

ゼップバウンド効果

出典元:イーライリリー社の資料より

ゼップバウンド効果2

出典元:イーライリリー社の資料より

プラセボ群の体重変化率は−1.7%、5%以上体重減少達成率は20.0%でした。

対象となる方
(ゼップバウンドの適応)

当院では原則として以下の条件に該当する方を、ゼップバウンドによる治療の対象としています。

  • BMIが30以上の方(高度肥満)
  • BMIが27以上で、高血圧・脂質異常症・耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常等)などの健康障害を合併している方

初回診察時に採血・CT・内臓脂肪評価などを受けていただき、投与適応について判断します。異常がないことを確認してから治療を開始します。

ゼップバウンド投与の対象となる方(適応基準)

ご注意事項

  • 美容目的での処方は行っておりません。
  • 糖尿病がある場合は、糖尿病治療薬を使用した保険診療での治療を優先します。
  • BMIが27以下であっても肥満が原因で健康リスクを抱える方については、医師の判断の上で処方することもあります。

用法・用量について

投与量の調整

通常、成人には2.5mgから投与を開始し、週1回皮下注射します。その後は4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量し、週1回5mgを維持用量として皮下注射します。なお、5mgで効果不十分な場合は、さらに増量(最大15mg)することもあります。

ゼップバウンド 投与量調整スケジュールフルスクショ(2.5mg〜15mg)

出典元:イーライリリー社の資料より

※毎月の診察で減量効果を確認しながら、適宜mg数を調整します。

投与前検査について

ゼップバウンドによる治療を開始する前に、以下の検査を受けていただき、異常がないことを確認した上で治療を開始します。

  • 血液検査

    血算生化学検査
    BS・HbA1c(糖尿病)
    アミラーゼ・リパーゼ(膵機能)
    TSH・FT4・FT3(甲状腺機能)

  • 画像検査

    腹部CT
    内臓脂肪(画像評価)
    InBody(体脂肪・筋肉量、体液組織評価)

検査の結果、異常がないことを確認してから治療を開始します。採血の結果説明後に注射方法の指導を行い、治療開始となります。

副作用と安全性について

ゼップバウンドの主な副作用として以下が報告されています。毎月の診察時に状態を確認しながら、安全に使用します。

ゼップバウンド副作用

出典元:イーライリリー社の資料より

主な有害事象

ゼップバウンド 安全性

出典元:イーライリリー社の資料より

副作用が疑われる症状が現れた場合は、すみやかに当院までご連絡ください。

ゼップバウンドを投与できない方(禁忌)

ゼップバウンドを投与できない方(禁忌)

以下に該当する方は、安全上の理由から投与することができません。詳細は診察時に医師にご確認ください。

  • 本剤の成分に対し過敏症(アレルギーなど)の既往歴がある方
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性
  • 授乳中の方

※禁忌の詳細については、添付文書をご確認いただくか、診察時に医師へお尋ねください。

ゼップバウンド自費診療(自由診療)の費用
(料金案内)

ゼップバウンドは週1回の自己注射で、1本4回分(1か月分)ずつの購入となります。当院では、以下の自費価格(税込)でご提供しています。

規格(1本4回分) 料金(税込)
ゼップバウンド 2.5mg 20,000円
ゼップバウンド 5mg 32,000円
ゼップバウンド 7.5mg 40,000円
ゼップバウンド 10mg 48,000円
ゼップバウンド 12.5mg 56,000円
ゼップバウンド 15mg 64,000円

※当院で処方するゼップバウンドは国内卸から仕入れた正規品です。

自宅での使用・管理について

ゼップバウンドは週1回、決まった曜日にご自身で注射していただくお薬です。専用ペン「アテオス」(1回使い切りタイプ)を使用し、3ステップの簡単操作で注射できます。

  • 保管方法

    未使用時は冷蔵庫(2〜8℃)で保管してください。
    凍結させないようにご注意ください。
    使用後のペンは医療廃棄物として適切に廃棄してください(当院でお預かりします)。

  • もし注射を忘れたら

    次の予定日まで4日(96時間)以上あればすぐに1回分を投与します。
    4日未満の場合は、忘れた分は打たず、次の予定日に1回分を投与してください。

専用ペン「アテオス」の使い方

ゼップバウンド専用ペン アテオス 操作は3ステップで簡単

出典元:イーライリリー社の資料より

※注射方法の詳細は、初回診察時に医師・スタッフより指導を行います。
※詳しい情報は、製造元イーライリリー社の患者向け公式サイトをご覧ください。

ウゴービ(セマグルチド)との比較・使い分けについて

当院ではウゴービ(セマグルチド)も肥満症治療薬として取り扱っています。ゼップバウンドとウゴービはどちらも肥満症適応を持つ週1回注射の治療薬ですが、作用機序や用量設定が異なります。どちらが適しているかは、患者さまの状態・体質・既往歴などを総合的に判断した上で医師がご提案します。